平成2年8月湾岸戦争が発生しましたとき、私は、防衛事務次官の職にありました。
当時、原油の70%を輸入している中東で、イラク軍がクウェートを侵攻するという、わが国の安全保障にとっても、
大変な事態の発生にもかかわらず、この事態に対処する備えも、腹構えもなく、的確な対応ができませんでした。
その中で、 平成3年、ペルシャ湾に派遺された、落合ラ海将補を指揮官とする掃海部隊は、過酷な自然環境の中で大きな成果を収め、内外から高い評価を得ました。 この快挙は、わが国自衛隊の国際貢献の実質的幕開けであり、人々に大いなる感動を与えました。
先ごろ、10周年の会に、当時の事務次官として出席し、偉大なる功績を偲びました。
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